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2013年10月21日

第28話 もしも三角形の内角の和が180°ではない世界だったら - 美しき永遠の真理


 地球人の自然科学の常識からできるだけかけ離れたありえない宇宙人を考えるゲーム──「ありえない宇宙人ゲーム」
 2012年に公開された『TIME タイム』という映画があります。──科学技術の進歩により、人類は25歳以上は歳を取らないでいられることが可能になった。人口過剰を防ぐため、「時間」が通貨となり、様々な料金は「時間」で支払われるが、その手持ちの「時間」がゼロになる時、それは死を意味する。──という設定ですが、宇宙には既にそれぐらい科学技術が進んだ文明があるかもしれない。
 ハリーポッター的な魔法を使える宇宙人がいるかもしれない。
 宇宙人はすでに我々の身近に潜んでいるのだ!という説も時々耳にするけど、たしかに現代の自然科学のレベルを超越したような存在ならば、今地球上に存在していても気づくことすらできないかもしれない。

 今立っている場所の常識からできるだけできるだけ離れた世界を発想するのってむずかしいですよね。そんなアイデアをポンポン生むことができるのなら映画監督になれるでしょう。
 でも、究極の「ありえない」を提示するのは全くカンタンです。たとえば、それは...

(記事後半につづく...)

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美しき永遠の真理

美しき永遠の真理
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 究極の「ありえない」世界、たとえば、それは...

 「三角形の内角の和が180°ではない世界」

 これはいかなる映画やアニメでも表現するのは、到底無理でしょう。
 どんなファンタジーの世界でも、現実世界といくらかけ離れた世界でも、現実と同様にはずすことのできないルールがあります。それは数学で一度証明された定理──永遠に覆されることのない絶対的な真理です。

 歴史を振り返れば、自然科学的な真理は時代とともに度々入れ替わってきました。
 一番わかりやすい例は地動説でしょうか。地球は動かず平面で太陽がぐるぐる動いてるという説は、当時の人々にとっては動かしようのない事実だったでしょう。しかしそれは覆されました。
 もっと身近な例で言えば、ウサギ跳びによる筋トレ、練習が終わるまで水を飲むの禁止というのがほんの数十年前まで常識でした。激しい運動の途中に水分を取っちゃいけないなんて、今からするとバカげた考えですが、たしかにちょっと前までは当たり前の風景でした。
 これからもどんどん新たな発見によって、今まで常識だとされていたものが覆されていくでしょう。

 しかし数学の定理は、2000年以上前に証明されたものであろうと変わりなく、そしてこれから未来永劫一つも傷つくことなく続いていく真理です。そしてそれは短い言葉や数式で表現さてれいる。──ゆえに、数学は美しい。 
 こうして数学をテーマにマンガを描くために、いろいろな数学書籍を読むのですが、頻繁にでてくるのが「数学は美しい」という言明です。
 数学が美しい、だなんてそんなの思ったことありませんでした。数学をキライにはならずに学生生活を通ってこられたのが不思議なくらい、思い返せば数学の授業なんて、無味乾燥の数式、何に役に立つかわからない複雑な計算...その繰り返しでした。「自然という書物は数学という言葉で書かれている」というガリレイの言葉も知らなかった。
「三角形の内角の和は180°」を美しいと思える感受性は、数学者にしか得られない領域ではありません。意味もわからず問題をひたすら解くことばかりに時間を割くかわりに、数学の美しさを感じ取ることができる機会を少しでも設ければ数学ニガテ人間も減るかもしれません。


もしもボックス


<数学ニュース>
2013年10月23日放送の『相棒』は"数学モノ"らしいですよ!
第2話「殺人の定理」
└hiroyukikojimaの日記「ぼくが監修した相棒は来週放送予定!」
http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20131018


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